2013年2月15日金曜日

Movie: キツツキと雨 / 2013 #2 ★★★☆☆


今年2作目に見た映画です。

『キツツキと雨』
監督: 沖田修一
脚本: 沖田修一、守屋文雄
出演: 役所広司、小栗旬 他
公開: 2012年2月

この建国記念の日の三連休に勤め先大学のスキー・スノーボード旅行の引率を任せられ長野へバスで行ってきたので、そのバスの中で観るためiPhone 5にダウンロード。

以前映画紹介で取り上げた『南極料理人』を手がけた沖田修一監督の作品です。『南極料理人』はとても楽しい映画でしたし、沖田修一監督も私と同年代ということもあり、彼の手がけた『キツツキと雨』も最近見てみたいと思っていた映画でしたので、iTunes Storeでレンタルが出来るのを見つけたのですかさずレンタルしてみました。

あらすじ:
 林業・きこりの岸克彦(役所広司)の住む山奥の小さな農村に突然やってきた映画撮影班をひょんな事から手伝うことになります。人の良い克彦は内気な現代っ子風の監督田辺幸一(小栗旬)にイライラしながらも映画にチョイ役で出たりするうちに興味を持ち積極的に撮影に協力します。交流を重ねるうちに幸一も自分の作品や監督としての自信も芽生え、また現場のスタッフや農民もひとつになり幸一のとる「ゾンビ」映画を作るという内容。

日本の農村にいきなり来る映画スタッフ。生活のスピードも違う人たちが集まり、しかもゾンビ映画を撮るというなんだか不思議な空間が一気にこの山奥の田舎に発生するんですね。映画の中では撮影スタッフの様子や撮影風景が多く出てくるのですが、映画の中で映画撮影の様子を撮影する(なんだかややこしい説明ですが)っていうも、考えてみると面白いです。

監督田辺幸一役の小栗旬は、私のイメージではオールラウンダーな役者さんです。役柄に合わせる能力が素晴らしいのだと思いますが、彼自身のイメージ的にも彼のように色々な役をこなせて、nな馴染む役者は少ないように思えます。それゆえか主役やインパクトの有る役柄、演技が印象に残ることが少ないような気もしますが、それでもどんな役柄でも良い演技ができる良い役者さんですね。



主役の役所広司、今回の岸克彦役に私の役所さんのイメージはぴったり・しっくりきました。「役どころが広くなるように」というのが芸名の由縁とのことらしいですが、小栗旬同様にいろいろな役をこなせる、プラス、ベテランらしくどの役も彼の味が出せるところは素晴らしいと思います。最近では「大和ハウス」のCMが印象に残りますが、こういう役もOKだったりするのがいいですね。



今回はこの演技の幅の広い役者2名が主演することで、見る側としてもすんなりとキャラクターを受け入れる事もできましたし、映画の「まったり」とした感じが良い感じに演出されていたキャスティングではないでしょうか。

最後のエンドロールを観ていたら「監督助手見習い」とか「美術見習い」みたいな人たちのお名前も出てているんです。こういうポジションの人もいらっしゃるのだなと、映画作りの大変さを感じました。

今回はiTunesの映画レンタルでiPhoneで視聴。ダウンロードしてから30日間保存可能で、再生してから48時間以内に観るといった具合です。400~500円くらい。ツタヤで借りれば旧作などは100円なので、ちょっと割高なイメージではありますがiPhoneを持ち歩く先でどこでも時間があるときに見られるのはとても便利です。こうやって、たまにiPhoneで映画を観ますが画像も綺麗ですし、特にiPhone 5にしてからは端末で観る機会も多いです。iPadなどのタブレットは持ってないのですがスクリーンの画像がとても綺麗だったので、最近ちょっと欲しくなってきました(が、通勤途中に観ることもあるのでiPadよりはiPhone位のサイズで観る方が丁度いいかもしれません)。

時間がなくて中々映画の本数観るペースが上がってませんので、iPhoneなどの端末で空いている時間で視聴することが増えそうです。

今回の映画はとてものんびりとした進行で、私が今回したように旅行の移動中とか、通勤途中とかランチの空いた時間とかに観るのに良い感じですね。

おすすめ ★★★☆☆



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2013年2月7日木曜日

Movie: ヤングガン2 ★★★★☆

今朝は定期健康診断だったので昨夜は飲み歩かずに自宅でおとなしくブログ原稿を書いていました。今回は過去に観て良かった映画の紹介です。


ヤングガン2 
原題: Young Guns 2 (1990, USA)

監督: ジョフ・マーフィ
製作: アービー・スミス、ポール・シフ
製作総指揮: ジェームズ・G・ロビンソン、ジョー・ロス
製作総指揮:脚本: ジョン・フスコ
撮影: ディーン・セムラー
音楽: アラン・シルヴェストリ
歌: ジョン・ボン・ジョヴィ
出演: エミリオ・エステベス、キーファー・サザーランド、ルー・ダイアモンド・フィリップス、クリスチャン・スレーター、ウィリアム・ピーターセン、ジェームス・コバーン 他


ビリー・ザ・キッドは実在した西部開拓時代のいわゆる伝説の「アウトロー」。21歳の短い生涯で21人を撃ち殺すという西部開拓時代でも有数の無法者でした。

名前は聞くも知っているようで知らない人物ですよね。もともとはリンカーン郡で友人の牧場主の用心棒として雇われていたのですが、牧場主と雑貨店の所有者たちとの間でいざこざや縄張り争いがありリンカーン郡戦争といわれるまでの争いに拡大したそうです。映画でもリンカーン郡って地名が出てきますが、ここは米国ニューメキシコ州にある、当時はアメリカで最大の郡だったそうです。

そして争いの中、友人が殺害されてしまいその殺した奴らを殺害。その中には郡の保安官や他の牧場主などもいたために「アウトロー(無法者)」として荒野をさすらう身に。友人でもあった保安官のパット・ギャレット(映画の中では最初仲間としてビリーと共に行動します)に捕まるも刑務所を脱走。これがNYタイムズなどにも報道されて有名になったというわけです。脱走した年にパット・ギャレットによって射殺されたと実際の記録には残っていますが、映画では。。。


この大方のあらすじが分かっているとよりこの映画は楽しめます。また、この映画の凄いのは豪華キャスト。

主役のエミリオ・エステベスはチャーリー・シーンの兄貴です。ヤングガン1ではチャーリー・シーンも出演しています。ちなみに、歌手のポーラ・アブデュルの元旦那さんでもありました。デミー・ムーアとも婚約していたらしい。愛嬌が有りハンサム、ビリー・ザ・キッドのイメージにぴったりです。良い役者だと思うんですが残念ながらこの映画以外にはあまりパッとした映画には出てません。


パット・ギャレット役のウィリアム・ピーターセン。この名前聞いてピンと来る人はアメリカンドラマ好きですね~。彼は人気海外ドラマ「CSI:科学捜査班」で捜査班主任のギル・グリッソムを演じている人です。
このレビュー書きながら私もこの事に気づきました。かなり太ってしまってますが。

その他、キーファー・サザーランド、クリスチャン・スレーター、ルー・ダイアモンド・フィリップスなどなど、今じゃ集まらなさそうなメンバーですね。


それと、思わずおぉっ!って思ったのは牧場王ジョン・チザム役で出ているジェームズ・コバーンです。彼は昔、映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」で友人で保安官でもあるバット・ギャレットを演じているんです。そんな彼が今回は牧場の大地主役でビリーを抹殺しようとする悪役(無法者のビリーも、いわば悪人なので、ジョン・チザムを悪役とするのは変ですが。。。)で登場。渋くカッコいい人ですよね。私のイメージではタバコのCMで「Speak Lark」のセリフを言う場面が印象深いです。


「ヤングガン2」では音楽(歌)をジョン・ボン・ジョヴィが担当していて、西部劇なのにロックな音楽がまた合うんですよ。ちなみにこのビリー・ザ・キッド/21才の生涯」の時はボブ・ディランでした。

撮影担当のディーン・セムラー は、映画「ダンスウィズウルヴズ」や「マッドマックス2」も手がけています。。。と聞くとなんとなく、言われてみれば画的に似ているようなと思ったりもしてしまいます。

以前は「ヤングガン2」をレンタル屋で見た事がありましたが、最近は中々見つからないレア映画になってしまったのは残念。AMAZONでは中古品が8,000円以上で出回っている。。。もはやお宝映画です。1作目を観ていなくても2作目からでも全然OK。私も最初に観たのはこの2作目でした。この映画が入手困難となると1作目はすでに国内絶滅している恐れも!?  西部劇系が好きな人もそうでない人も楽しめる良い映画ですので、レンタルショップで見かけたら取りあえず借りてしまいましょう。おすすめします。


おすすめ ★★★★☆


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2013年2月5日火曜日

Movie: バイオハザードV リトリビューション / 2013#1 ★☆☆☆☆


今年最初の映画作品です(2013/Movie #1)。 観たのは年始の休み中にレンタルしてきた時でしたが期待はずれの作品だったので、すっかり見たことも忘れてました。


バイオハザードV リトリビューション
(原題: Resident Evil: Retribution)

監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス他

日本のゲームメーカー「カプコン」の同名ゲームが映画化された作品のシリーズ5作目。

結論から言いますと私にとってはダメダメな映画でした。

個人的にはシリーズの1作目はなかなか見ごたえのある、その後のゾンビ映画ブーム再来の火付けになった色々な意味でいい作品でした。2002年に映画館で見たのですがスリル満点でしたね。2~3作目も、1作目ほどのインパクトやスリル感は無いのですがゾンビ映画ファンも楽しめる内容。

そして4作目でこの映画のシリーズは死んでしまいました。3D、はぁ? から始まり、なんとも締りのないストーリーにゾンビというそもそものコアな部分をいじり過ぎて(新キャラなど投入で) ホラー性がまったく無くなってしまった。

緊迫感のないホラー映画を人気シリーズにあやかって出してしまうハリウッドの無責任さ。しかも流行だけを意識した映画の3D化。おまけにストーリーも3Dを盛り込むため捻じ曲げられていてと、最初の3作を楽しんでいた者にとっては観ていて辛い作品に。

そして5作目。もうこの映画シリーズは死んだと思っていたらゾンビのごとく蘇った(笑)。なんだかゾンビの顔からイカの触手みたいのが出てきたり(これのタイプは4作目でも出てました)、銃で撃ってもやっつけられない奴とか、極めつけは銃や車やバイクを操る旧ソ連軍の兵士みたいなゾンビ集団。もはやゾンビのコンセプトはありません。あ、失礼、ゾンビではなくて「アンデッド」ですね、映画の中での呼び名は。

監督のポール・W・S・アンダーソンですがシリーズ全部を担当しています。今回の5ではなんとなく映画「エイリアン」に出てくるようなマユ状の卵や人間がネバネバの中に閉じ込められるシーンが出てくるんですが、この人がエイリアンシリーズの「エイリアンVSプレデター」も監督してたんですね。個人的には「VS」にしなくて「エイリアン」と「プレデター」別々で見た方が良かったですけど(エイリアンは1~2作目、プレデターはシュワルツネッガーが出ている1作目のみ好き)。

なんだか辛口な感想ですいません。。。 1作目はいい映画だったし期待していたシリーズだけにとっても残念なのです。この5はゾンビ映画、ホラー映画としてみるとやはり辛口な評価にならざるえない内容なのですが、もともとはゲームの世界・ストーリー元に映画にしているので、このゲームファンの方たちにとってはこれはこれでいいのかも知れません。まあ「サバイバルアクションホラー」というジャンルに今はなるそうなので、ホラーを進化させている点では評価できる作品だと思います。

でもね、、、映画として「ん~」って感じの仕上がりです。「サバイバルアクションホラー」という視点で自分なりに評価してみても:

サバイバル → ○ ま、これはあたってますな。
アクション → × ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションはいいんだけどちょっと前作から度が過ぎてる感じかな。マトリックスの2作目以降のあの度が過ぎたCGアクションにちょっと観てて飽きてきた時と一緒な感じ。ゾンビがオフロードバイクで激走とかカーチェイスとかって、この手の映画が好きな人はゾンビにアクション的動きは求めてないのですが。。。ゾンビの怖さもおどろおどろしさも無くなってしまいました。
ホラー → ×× これはアウトでしょ。スリルを求めた場面も無いし、全然怖くない。

最終興行収入38億1000万円を記録したそうです。これは2012年の洋画興行収入の2位!? 昨年いい映画があまり無かったのか、ハリウッドの営業的映画製作の成果が現れているのでしょうか。

いっそのこと次回作は全部CGにでもしてしまえばいい!なんて悲観的にもなってしまいますが、この映画はここまできたたらこれ以上ぶれずに、せめて今の方向性で極めて欲しいです。

おすすめ ★☆☆☆☆



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Book: 戦国武将伝―リーダーたちの戦略と決断 / #4 ★★★☆☆


昨年末に沢山歴史・戦国系の本を買い込んだので今回もそのジャンルです (2013年 Book #4)。


戦国武将伝―リーダーたちの戦略と決断 (文春文庫)
白石一郎 著

19人の武将のについて書かれた短編集です。

「権謀術数に明け暮れる戦国武将が生きのこるための条件とは何か。武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国時代をリードした覇者たちの野心と戦略。「秀吉の人間管理」「信長と骨肉の愛」「権謀術数に長けた毛利元就」「真田幸村と反骨精神」など、厳しい生き方を貫いた武将たちを描く19篇の興味深い歴史エッセイ。」(ブックカバーの説明より)

短編集ですのでそこまで「戦略・決断」などについてマニアックに深く分析している内容では無いので、私の様な歴史物初心者にはフムフムと自分の知識の薄さにストレスを感じることなく読める本です。

他の歴史本を読んでいる方には「おお!」っていう発見や、電車で駅を乗り過ごすほど手に汗握りのめり込む感じでは無いですが、逆にこのような短編集はサクサクと読めるので、こういう短編集も結構好きです。

西暦で育った私には、天正○○年と言われてもまだあまりぴんとこないんですけど。。。出来れば(西暦)を入れるとか(でも、この作品では要所要所では西暦も書かれています)、年代のチャートとか付録て付いているとかの方が私や私より若い世代の人にはありがたい。なんて思っている私はまだまだアマちゃんですね。

しかも昔の年号(日本の旧暦)と西暦は1ヶ月くらい誤差があったとかって聞きますし。。。じゃ、今の2月は昔の1月ってこと?? 年号に不慣れな上、暦もちがうとなると頭がパニックです。

そもそも旧暦って何?ということで、ちょこっと調べてみました。
★旧暦は太陰暦といって月の満ち欠けを元にしている。
★この太陰暦は現在の太陽を使った太陰暦に比べると1年で11日短い。なので、3年くらいで1ヶ月も誤差が出る。
★そんなずれたら使い物にならないので、3年ごとに「うるう月」がはいるらしい。ってことは1年に13ヶ月!?
★この「うるう月」は「13月」が出来るわけでなく、「閏4月」のように4月が2回くることになる。

サラリーマンにとっては給与が1か月分増える「うるう年」はうれしいですけどね。

そういえば少し前にこの旧暦を題材にした映画がやってました。

「天地明察」、あの「おくりびと」の滝田洋二郎監督の作品。でも、まだ「おくりびと」も私は見ていません。。今度はこの2作品でもレンタルしてみます。

なんだか今回の本とはあまり関係無い内容ばかり書いてしまいましたが、この作品は多くの歴史上人物を取り上げている短編集ではありますが、それゆえにうまく歴史・人物・出来事が要約されていて読みやすい本です。ただ「リーダーたちの戦略と決断」というタイトルの割りには戦略と決断についてはあまり印象に残らなかったのは短編集だったからなのでしょうか。取り上げている人物も多いので読み流してしまっていたのかもしれません。

じっくり読み込むというより、通勤や昼休み、仕事帰りにお酒を呑みながらサクッと読むのにおすすめです。

おすすめ ★★★☆☆



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2013年2月1日金曜日

Movie: 南国料理人 ★★★★☆

最近映画観てないので、とりあえず過去作品について取り上げたいと思います。



南国料理人

監督・脚本:沖田修一
主演:堺雅人


堺雅人演じる海上保安官の西村淳が南極大陸のドームふじ観測拠点の越冬隊に選出され、極寒の僻地、南極にて隊員の料理長になるお話しです。閉ざされた基地では食事は楽しみのひとつ。基地での生活風景も面白いのですが、料理長が工夫をかさねてつくる食事がとても美味しそうなんです。

南極の基地ってなんだか海の近くでペンギンとかアザラシとかホッキョクグマとかいそうなイメージだったんですが、標高3,800メートルくらいある場所にあるんです。周りには動物どころか微生物も居ない、というか住めない場所です。富士山より高い場所ですし、年間平均気温が-50度って、バナナで釘打っている場合じゃない寒さですよね。-70度とかになったときもあるそうです。

堺雅人、最近好きでな役者ですね。あのまったり、にんまりしたキャラクターは、今回の役柄にぴったりだと思いました。彼の出演作品を多く観ている訳では無いですが、「ゴールデンスランバー」とかも、なんとなく彼のキャラにマッチした役でした。この映画も面白いです。あと、彼の出演作で見てみたいのは「武士の家計簿」です。でもこの人のキャラはこの二作品のイメージが強いので、他のキャラを演じるイメージが沸かないですね。

日常生活のエピソードと料理人が作る食事を中心に、まったりとした話の展開で、のんびりリラックスして観られる映画。おすすめです。確実に観てたらお腹が空いてきます。

おすすめ ★★★★☆




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