2013年4月9日火曜日

Movie: アイアン・スカイ / 2013 #14 ★★★★☆


今年14本目の映画です。良い感じに「いい加減」で面白い映画でした。

アイアン・スカイ (原題: Iron Sky フィンランド・ドイツ・オーストリア合作 2012)

監督: ティモ・ブオレンソラ
脚本: マイケル・カレスニコ, ティモ・ブオレンソーラ
原案: ヨハンナ・シニサロ, ヤルモ・プスカラ
出演: ユリア・ディーツェ, ゲッツ・オットー, クリストファー・カービイ, ペータ・サージェント, ステファニー・ポール, ティロ・プリュックナー, マイケル・カレン, ウド・キア

何十年ぶりかに月面着陸を成功させるアメリカ合衆国。その宇宙飛行士が月の裏側で見たものは第二次世界大戦を生き延びたナチスの残党が気づき挙げた巨大基地。本業がモデルでいわばアメリカ大統領の選挙宣伝に使われて宇宙飛行士となっているジェームズ・ワシントン(クリストファー・カービイ)はナチに囚われてしまいます。ナチは地球に帰還(征服)するため大量の宇宙船を建造しますが、ジェームズが持っていたスマホの技術に驚いたナチの科学者や首脳部は、もっと大量のスマホを手に入れるれるために部隊を地球に送り込みます。。。

素晴らしく強引な設定にハチャメチャな展開と見ていてずっと楽しかったです。映画の中にはナチスやアメリカ、選挙や各国の資源獲得争いなどなどを皮肉ったシニカルなジョークとか、あえてB級映画っぽく(というかB級映画!?ですかね)しているのも笑えます。ペイリン大統領そっくりな大統領を出してきたり(スローガンが Yes "She" Can! ってのも笑えます)でもあえて大統領の名前は映画の中では出てきません。あえて重力が少ない月面という設定を無視して人が動いていたり、あえて黒人宇宙飛行士は黒の宇宙服を着せてしまうとか、各所に製作者の"あえて"のウィットのきいたジョークがちりばめられています。

ストーリーも中々いい感じに「いい加減」ですが、多分好き嫌いが分かれる映画でしょうかね。。。まあ、くだらないといえばくだらないのですが、この映画はくだらなかったと言えるように一度見てみてはいかがでしょうか。一見の価値有りです。私は好きです、こういうの。

おすすめ ★★★★☆



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