2013年6月14日金曜日

Movie: ファミリー・ツリー / 2013 #26 ★★★★☆

今年26本目の映画です。これも中々いい映画。


ファミリー・ツリー (原題 The Descendants, 2011 USA)

監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:アレクサンダー・ペイン, ナット・ファクソン, ジム・ラッシュ
原作:カウイ・ハート・ヘミングス
出演:ジョージ・クルーニー, シェイリーン・ウッドリー, ボー・ブリッジス, ジュディ・グリア, マシュー・リラード他

ハワイで弁護士をするマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、代々先祖から受け継いだハワイの広大な土地を管理を家族代表でしていて、近日その土地を売却し膨大なお金を手に入れる予定でした。そんな時に妻がボート事故で入院し普段あまり接してない娘たちの世話をすることに。妻は重症で余命わずかという宣告をされたなか、娘から妻が浮気をしていたときかされます。その浮気相手を調べるために娘たちも同行して、ボーイフレンドのいる島へ向かいますが、、、


題材は奥さんが入院して助からないという暗く悲しい設定なのですが、映画全体はほんわかと、ハワイアンらしい生活と、周りとの交流、すこしのんびりというかのんきな様子が、おもしろおかしく、ほのぼのとした内容にまとまっていて、とてもいい映画です。ジョージクルーニーもやっぱりいい俳優ですね。こういう父親やくもはまってます。私は子供、というか奥さんもまだいませんが、、、子供ができたらこういう交流のできる父親になりたいですね。

週末にのんびり見るのにいい映画です。おすすめします。

おすすめ ★★★★☆


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Movie: ソハの地下水 / 2013 #25 ★★★★☆

今年25本目。今年の目標の半分達成です。


ソハの地下水道 (原題: W ciemności 英語: In Darkness, 2011 ドイツ・ポーランド合作)

監督:アニエスカ・ホランド
脚本:デヴィッド・F・シャムーン
原作:ロバート・マーシャル
出演:ロベルト・ビェンツキェビチ, ベンノ・フユルマン, アグニェシュカ・グロホウスカ他

第二次世界大戦のナチス支配下にあるポーランド。ドイツ軍がユダヤ人を収容所に送り込み始め、町は騒然となります。地下水道の技師として働くソハはそんななかユダヤ人数家族を迷路のように入り組んだ地下道にかくまうのも、最初はユダヤ人に金銭を要求し、払わせるだけ払わせて、お金が底をついたようなら当局に突き出せばとくらいにしか思ってなかったが、次第に気持ちが通じあう中に。。。

ユダヤ人を守るために地下水道にかくまっていたという実話を元にした映画です。地下水道といっても下水ですし、その当時の衛生管理などを考えるとそこに隠れることしか生きる道が無いという状況がどれだけ絶望的かというのが伝わってきました。戦争や当時の大変さを知る上ではとても良い映画だと思いますが、映画の中では「男女」のその当時の様子なども具体的に描写しているので、お子さんとかには向かないですね。


おすすめ ★★★★☆

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2013年6月12日水曜日

Movie: 太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男− / 2013 #24 ★★★☆☆

今年24本目の映画です。


太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男− (2011)

監督: 平山秀幸

脚本: 西岡琢也,グレゴリー・マークェット,チェリン・グラック
原作: ドン・ジョーンズ
出演: 竹野内豊、唐沢寿明、阿部サダヲ、ショーン・マクゴーウァン他

第二次世界大戦終戦間際のサイパンにて、米軍の総攻撃を受け日本軍はほぼ壊滅状態に。そんな中、ジャングルに逃げ込み生き残った兵士たちと、日本民間人たちの姿を描きます。仲間や家族を殺され米軍に恨みや恐怖を抱く人が多い中、生き残って最後まて戦おうと大場大尉(竹野内豊)は皆を率います。圧倒的な規模の米軍を相手に神出鬼没なサバイバル戦を展開するうちに米軍から大場大尉は「フォックス」と呼ばれるように。。。


終戦、それから終戦後もなおも戦い続けたという実話を元にしたストーリだそうです。当時の大変さや日本人としての誇り、戦闘や野営のすさまじさ、現代では考えられないくらい厳しい環境で暮らしていらったという一面を見ることができる、とても勉強になった映画です。ストーリーもなかなか見ごたえもあり良い映画だと思います。


ちなみにの脚本のチェリン・グラックは和歌山県出身で日本育ちのアメリカ人だそうです。私の身内には和歌山出身が多いのでなんとなく親近感がわきますね。


おすすめ ★★★☆☆


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2013年6月7日金曜日

Movie: 崖っぷちの男 / 2013 #23 ★★★★☆

今年23本目の映画はなかなか楽しめる映画でした。


崖っぷちの男 (原題: Man on a Ledge, 2012 USA)

監督: アスガー・レス
脚本: パブロ・F・フェニベス
出演: サム・ワーシントン, エリザベス・バンクス, ジェイミー・ベル, アンソニー・マッキー, エド・ハリス


30億円のダイヤを盗んだ容疑でつかまったニックは無実(だれかにはめられた)ことを訴えつつ、収容中に父の葬儀のため刑務所から外出を許された際に脱走。その後、ニューヨークのホテルに現れたニック(サム・ワーシントン)は何故か飛び降り自殺を図ろうと窓の外に立ちますが、あえて通行人に飛び降りをアピールし町は騒然となります。警察は引きとめに人を送ろうとしますが、その相手にリディア・マーサー(エリザベス・バンクス)を指名。マーサーは以前のケースで引きとめに失敗して自殺させてしまったことで悩みを抱えています。なぜ彼女を指名したのか、なぜビルの窓の外に立って自殺を図るのか、現場とは別にさまざまなことが起こりつつあり、やがてプランが明るみに。。。

悪役のエド・ハリス、昔から好きな役者さんですね。渋くいい味をだしています。映画の展開も無駄なく速く進むし見ていて飽きが来ないし、さっくりと観れるのもいい点。まあ、しょぼい日本語の題名は別として、最近見た映画ではかなり楽しめた映画の一本です。

おすすめ ★★★★☆


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Movie: 007 スカイフォール / 2013 #22 ★★☆☆☆

今年22本目の映画は007シリーズの最新作です。


007 スカイフォール (原題:Skyfall, 2012 USA)

監督: サム・メンデス
脚本: ジョン・ローガン, ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド
原作: イアン・フレミング
出演: ダニエル・クレイグ, ハビエル・バルデム, レイフ・ファインズ, ナオミ・ハリス

今回の007は各国のテロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が盗まれるというサイバーテロと、昔Mに見捨てられたエージェントの復讐といった内容です。

アクションは007らしくハラハラしたものですが、スーパーマンのように絶対やっつけられないジェームスボンドなので、なんとなくそういうとこを安心してみてしまうのか、あんまり手に汗握るほどではなく。。。 映画館でみたらやっぱり迫力は一味違うのでしょうけどね。プラス、回を重ねる後とにかなり凝ったアクションやカーチェイスですが、そればっかりが先行してしまい、逆に味気ない印象が。 ダニエル・クレイグはかっこよいですが、彼の3作、なんとなくストーリーが味気なく、なんとなく生身の(身近な)ボンドみたいなのも演出してる感もあるし(私は逆のイメージを求めてます)。だって、ストーリーの内容覚えてないですもん、見た後に。

先代のピアース・ブロスナンの時のほうがアクションとかもユーモアをも感じられるかっこよさがあったかな。ストーリーも良かったし。ボンドカーもかっこよかった。BMW Z3とかの発売前であの車を初めて映画で見て、何だあの車は!って、そういう楽しかったし、その後のZ8とかもかっこよい。かつての日本を舞台にした時にはTOYOTA 2000GTという伝説のスーパーカーでした。



今回の作品のボンドカーってなんだったのかな。。。思いだせない。 往年のボンドカー『アストンマーチンDB5』は出てきますが、まあこれは定番ですからね。ちなみに映画でこの往年の美車は爆破されてしまうのですが、さすがにこのシーンは実車では無く模型だったそうです。過去作品にはボンドカーやかっこよい腕時計とかもチェックする楽しみも含まれていたのですが。007の楽しみ方も世代でかわってくんでしょうかね。

インパクトはある映画ですが、最近の007シリーズは記憶に残る映画ではもう無いですね。。。 それでもなんだかんだで、やはり007新作がでると見てしまうのはこのシリーズの魅力でしょうか。

おすすめ ★★☆☆☆



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2013年6月6日木曜日

Movie: 人生の特等席 / 2013 #21 ★★★★☆

今年21本目の映画です。


人生の特等席 (原題: Trouble with the Curve, 2012 USA)

監督: ロバート・ロレンツ
脚本: ランディ・ブラウン
製作: クリント・イーストウッド 他
出演: クリント・イーストウッド, エイミー・アダムス, ジャスティン・ティンバーレイク, マシュー・リラード, ジョン・グッドマン他

前回に続きイーストウッド作品です(前回のJエドガーはイーストウッドは監督で出演は無しですが)。久々に実際にイーストウッドさんの出演作品を見ました。最後に見たのは『グラン・トリノ』でしたかね。あれもいい作品でした。やはりもう結構なおじいちゃんです。でもやっぱりかっこいいですね。僕の年代だと、ダーティーハリーとかでイーストウッドを初めてみたのですが、そのころのあのちょっとゆがめたとういんでしょうか、その表情の目つきなんかはいまも健在です。

長年大リーグのスカウトマンをしているガス(クリント・イーストウッド)は老年からくる視力低下により、球団から引退を勧められるほどに。長年はなれて暮らす娘のミッキー(エイミー・アダムス)は、球団フロントのガスの長年の親友の頼みもあり父のスカウトに同行します。いやいやながらも少しずつ親子の溝が埋まりつつあるなか、離れ離れになった理由が明らかに。。。

ジャスティン・ティンバーレイクもでてるんです。ブリットニーの前の旦那さん(彼氏だったかな?)。インシンクとかのイメージが強いし、いままでの彼の出演作品はあまり興味がなかったので見たことないんですが、今回たまたま出演していたのみたらなかなかいい演技です。

やっぱり今回も題名がね。。。この日本の題名が悪いわけでなく、これだけだといい響きなんですが、原題の「Trouble with the curve」という言葉が映画の後半のキーポイントになるだけに、そのニュアンスをいれてないのはもったいないです。 直訳でカーブが打てないってことですが、このまま題名にしたら魅力的じゃないし。難しいですよね、題名の翻訳って。

映画は野球好きにはもってこいな映画で、キャストも演技もストーリーも面白い。いい映画です。野球好きじゃなくても十分楽しめるストーリーだと思います。

おすすめ ★★★★☆


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Movie: J・エドガー / 2013 #20 ★★★☆☆

更新サボってましたが、、、いいペースで映画は観ています。ただ忙しくてブログ更新がおいつかない。  今年20本目の映画です。


J・エドガー (原題: J.Edgar, 2011 USA)

監督: クリント・イーストウッド
脚本: ダスティン・ランス・ブラック
出演: レオナルド・ディカプリオ, ナオミ・ワッツ, アーミー・ハマー

1924年に29歳の若さでFBIの長官になったジョン・エドガー・フーヴァー(レオナルド・ディカプリオ) は組織を徹底的に改革します。組織の行動と権力範囲の拡張、指紋採取、犯罪者などのプロファイル作成、科学捜査や盗聴などの情報をフル活用するシステムを作り上げ、共産主義者や過激派、凶悪犯グループなどの取り締まりに成果を上げます。極端な愛国心と仕事組織への忠誠心はやがて彼の操作方法をエスカレートさせ、政治化の弱みを握って政治への発言権も維持しようとしますが。。。

就任から50年近くも長官をするというのは驚きというか怖いですね、ある意味。まっすぐな性格だが歪んだ理念をもつフーヴァー長官をディカプリオが熱演します。ディカプリオは年々良い演技をしますね。フーヴァーと仕事以上に近い関係になっていく副長官のクライド(アーミー・ハマー)もとてもいいです。秘書役にはナオミ・ワッツとなかなかいいキャスティングです。この時代の歴史などに興味がないと全然つまらないかもしれませんね。しいていえば、作家の落合信彦などの作品を読んでいる人には面白いかも(私もその一人ですが)。

逆にこの手の映画が好きな人は落合信彦の本、お勧めです。

おすすめ ★★★☆☆


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2013年5月10日金曜日

Movie: アルゴ / 2013 #19 ★★★☆☆


今年19本目の映画は昨年のアカデミー賞受賞作品のアルゴです。


アルゴ (原題 Argo, 2012 USA)

監督:ベン・アフレック
脚本:クリス・テリオ
原作:アントニオ・J・メンデス(英語版) 『The Master of Disguise』, ジョシュア・バーマン(英語版)『The Great Escape』
製作:ジョージ・クルーニー, ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック,ブライアン・クランストン,クレア・デュヴァル,ジョン・グッドマン他

1979年のイランアメリカ大使館人質事件を舞台に、ベン・アフレック監督・主演に第85回アカデミー賞作品賞受賞作品です。

1979年に起こったイスラム革命のさなか、イスラム過激派はテヘランにあるアメリカ大使館を占拠しアメリカ人外交官を人質に取ります。占拠される直前に6人の外交官が逃げ出しカナダ大使館に匿われますが、彼らの救出にCIA工作本部技術部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は『アルゴ』という架空の映画を作成しその撮影にイランに入り込み人質に密かに接触。彼らを映画クルーに仕立て上げて救出するという作戦を立てますが。。。





プロデューサーはジョージ・クルーニーなんですね。好きな役者の一人ですが彼のプロデュースする作品もなかなか良いものがあります。アルパチーノ主演の『インソムニア』とか、日本では公開されてないかもしれませんが、アメリカのTV映画の『Fail Safe』という映画はとても良く出来ている作品でした







この作品は最近の賞をとっている作品には「珍しく」手に汗握る内容で楽しめました。

おすすめ ★★★☆☆


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2013年5月9日木曜日

Movie: ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド / 2013 #18 ★★★★☆

今年18本目の映画です。

ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド 

(原題 JUAN DE LOS MUERTOS/JUAN OF THE DEAD, 2011 Cuba/Spain)

監督:アレハンドロ・ブルゲス
脚本:アレハンドロ・ブルゲス
出演:アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス, ホルヘ・モリーナ

久々に面白いゾンビ映画を見ました。

キューバの首都ハバナで突如異常発生したゾンビ。そんな中、いいおっさんになってもまともに働かないフアン(アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス)と親友ラサロ(ホルヘ・モリーナ)がはじめたのがゾンビになった家族など「愛する人」を変わりに殺しますというビジネス。ですが、どんどんゾンビの数は増えていきます。

ゾンビ映画の面白いところって、その国や地域の情勢を皮肉ったユーモアや、その時々の時事ネタをふんだんに入れ込む作品が多いんですよね。政治問題や中には環境問題とか盛り込んだ作品もありましたね、過去に。

そもそも絶対にゾンビなんてありえないんですけど、やっぱり見ると怖いし、作成する側もあらゆるアイデアを使ってきますのでゾンビ映画って新鮮です。

とくにこの映画はユーモアたっぷりです。また主役のいい加減でだらしないところがまた笑える。

映画としてもまとまっていていい作品だと思います。


おすすめ ★★★★☆

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Movie: THE GREY 凍える太陽 / 2013 #17 ★★☆☆☆

久々の更新となってしまいましたが、今年17本目の映画です。


THE GREY 凍える太陽 (原題 The Grey, 2012 USA)
監督:ジョー・カーナハン
脚本:ジョー・カーナハン,イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
原作:イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
製作:ジョー・カーナハン,リドリー・スコット他
出演:リーアム・ニーソン,フランク・グリロ,ダーモット・マローニー,ダラス・ロバーツ,ジョー・アンダーソン,ノンソー・アノジー,ジェームズ・バッジ・デール


真冬のアラスカの大自然を舞台にそこに群れなす狼たちと、飛行機墜落生存者たちの格闘を描くスリラーです。


アラスカの山奥にある石油採掘場で職員を狼などから守るために雇われた射撃手のオットウェイ(リーアム・ニーソン)は休暇をすごすために他の作業員とともに飛行機に乗りますが、嵐のためアラスカ山中に墜落。奇跡的に生き残ったオットウェイと乗員数名は墜落現場が狼の縄張りのど真ん中であることを知り、狼と格闘しながら逃げ延びようと試みますが、アラスカの真冬、自然、群れを成す狼たちが容赦なく彼らを襲います。

前半は自然の猛威と自分たちの縄張りに入られて怒り狂う狼たちの襲撃シーンなど手に汗を握る場面が多いですが。。。後半からは見慣れてしまうんですよね、なんだか。生存者たちの絶望感は伝わってくるのですが、なんとなく終わり方も不完全燃焼でしてね。もうちょっと完結したエンディングとかを個人的には期待していました。

アラスカの映像は綺麗です。

主演のリーアム・ニーソンは渋いですね。こういう役にピッタリな感じです。製作には『エイリアン』『グラディエーター』のリドリー・スコットが担当しています。

コンセプトや設定はなかなか面白いのにエンディングがちょっと惜しいですが、まあまあ楽しめました。

おすすめ ★★☆☆☆

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2013年4月12日金曜日

Movie: 最強のふたり / 2013 #16 ★★★★★


今年16本目の映画は前回に続きパリが舞台の映画です。とてもいい映画です。


最強のふたり (原題: Intouchables 2011, France)

監督: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
脚本: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
製作: ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ, ヤン・ゼノウ, ローラン・ゼイトゥン
出演: フランソワ・クリュゼ, オマール・シー 他


頸髄損傷で体が不自由なパリに住む富豪、フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、その介護人となった貧困層の移民の若者ドリス(オマール・シー)との交流をコミカルに描いたドラマ。

実際に仕事をするのではなく失業保険の受給だけの目的で就職活動をしていたドリスはフィリップの介護の仕事に応募するとなぜか合格してしまいます。周囲からの経験もなく身元も良くわからないドリスの採用に対する反対をよそに、障害者としてではなくぶっきらぼうだが人間として接してくれるドリスにフィリップは信頼を寄せていき、次第に二人やフィリップの周りのスタッフもドリスの陽気な性格に親しみを感じていきます。

ハリウッドや邦画にはないフランス映画の独特の雰囲気がとても新鮮でした。とても面白く心動かされるストーリーや演出に感動しましたし音楽も素晴らしいです。

しいて言わせてもらうと、日本語の題名がなんとも。。。 原題の[Intouchables]から想像するに、大富豪と貧困層といった普段はふれ合うことのない社会的な壁をイメージさせます。階級だけではなく、年齢、人種、文化的にも非対称な主人公二人がその壁を乗り越え友情を築くところがストーリの良さだと感じています。とはいえ、うまくそういったニュアンスを題名に反映させる翻訳は難しいですね。原題そのままの方が良かったのかな。映画を見た後にその題名について考えてみるというのも楽しいものです。

この映画の前にウッディアレンの『ミッドナイト・イン・パリス』を観ていて、たまたまパリを舞台とした映画が続きましたが、とても良い映画を2本も見られたとは、今週はとても良い週です。

特にこの『最強のふたり』、いい映画です。良さを説明するよりも観て頂いきたい一本ですしここ最近見た映画では一番素晴らしかったです。

おすすめ ★★★★★


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Movie: ミッドナイト・イン・パリ / 2013 #15 ★★★★☆


今年15本目の映画はウッディ・アレンのコメディです。


ミッドナイト・イン・パリ (原題: Midnight in Paris, 2011)

監督: ウディ・アレン
脚本: ウディ・アレン
出演: オーウェン・ウィルソン, マリオン・コティヤール, レイチェル・マクアダムス 他

ウッディ・アレン監督作品で第84回アカデミー賞で脚本賞を受賞していて周りから良いと勧められて見てみたのですが、やはり良い映画でした。

オーウェン・ウィルソン演じるギル・ペンダーは婚約者のイネス (レイチェル・マクアダムス)と彼女の両親と一緒にパリを訪れます。パリの街に魅了されたギルはこの町に住んで小説の執筆をしたいと考えていますが、婚約者のイネスとパリの魅力や結婚後の住む場所についての意見も違ってしまいます。


ある日酔っ払ってパリの夜の街を歩いて帰る途中迷子になってしまうのですが、街角で12時の鐘の音とともに一台のアンティークカーが近づいてきてギルをパーティーに誘います。言われるがまま車に乗り込みシャンパンを飲みながら訪れた先は、1920年代のパリ。そこにはギルのあこがれるアメリカ文学の巨匠スコッツ・フィッツジェラルド(グレート・ギャッツビー)や妻のゼルダ、ヘミングウェイ、その他ピカソなど有名なアーティストなど次々と夢の様な出会いが。

ギルはヘミングウェイに自分の書いた小説を読んで欲しいと頼むと、ガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ(アメリカの著作家で現代美術と文学の発展に大きく貢献した人物で彼女の家はピカソ、マチス、ブラック、ヘミングウェイ、などが集まるサロンとなり、特にヘミングウェイのライティングなどに影響を与えたらしい)を紹介。そこに居合わせたピカソの愛人、アドリアナに惚れてしまいますが。。。

私はパリどころかヨーロッパにも行ったことがないのですが、この映画を見ると訪れてみたくなります。ストーリーも面白いのですが、パリの美しさがとても伝わってくる映画でした。最近のアカデミー賞の受賞作品(というかハリウッドの映画全般)はなんだか商業的な要素が強くてあまり見る気がしなかったのですが、この作品はとても良かったです。やっぱりウッディアレンって凄いですね。

オーウェン・ウィルソンの演技も自然で、彼のキャラクターが十分に発揮できていると思います。

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2013年4月9日火曜日

Movie: アイアン・スカイ / 2013 #14 ★★★★☆


今年14本目の映画です。良い感じに「いい加減」で面白い映画でした。

アイアン・スカイ (原題: Iron Sky フィンランド・ドイツ・オーストリア合作 2012)

監督: ティモ・ブオレンソラ
脚本: マイケル・カレスニコ, ティモ・ブオレンソーラ
原案: ヨハンナ・シニサロ, ヤルモ・プスカラ
出演: ユリア・ディーツェ, ゲッツ・オットー, クリストファー・カービイ, ペータ・サージェント, ステファニー・ポール, ティロ・プリュックナー, マイケル・カレン, ウド・キア

何十年ぶりかに月面着陸を成功させるアメリカ合衆国。その宇宙飛行士が月の裏側で見たものは第二次世界大戦を生き延びたナチスの残党が気づき挙げた巨大基地。本業がモデルでいわばアメリカ大統領の選挙宣伝に使われて宇宙飛行士となっているジェームズ・ワシントン(クリストファー・カービイ)はナチに囚われてしまいます。ナチは地球に帰還(征服)するため大量の宇宙船を建造しますが、ジェームズが持っていたスマホの技術に驚いたナチの科学者や首脳部は、もっと大量のスマホを手に入れるれるために部隊を地球に送り込みます。。。

素晴らしく強引な設定にハチャメチャな展開と見ていてずっと楽しかったです。映画の中にはナチスやアメリカ、選挙や各国の資源獲得争いなどなどを皮肉ったシニカルなジョークとか、あえてB級映画っぽく(というかB級映画!?ですかね)しているのも笑えます。ペイリン大統領そっくりな大統領を出してきたり(スローガンが Yes "She" Can! ってのも笑えます)でもあえて大統領の名前は映画の中では出てきません。あえて重力が少ない月面という設定を無視して人が動いていたり、あえて黒人宇宙飛行士は黒の宇宙服を着せてしまうとか、各所に製作者の"あえて"のウィットのきいたジョークがちりばめられています。

ストーリーも中々いい感じに「いい加減」ですが、多分好き嫌いが分かれる映画でしょうかね。。。まあ、くだらないといえばくだらないのですが、この映画はくだらなかったと言えるように一度見てみてはいかがでしょうか。一見の価値有りです。私は好きです、こういうの。

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Movie: プロメテウス / 2013 #13 ★★☆☆☆

今年13本目の映画です。

プロメテウス (原題: Prometheus, 2012 USA)

監督: リドリー・スコット
脚本: デイモン・リンデロフ, ジョン・スパイツ
出演: ノオミ・ラパス, シャーリーズ・セロン, マイケル・ファスベンダー, ガイ・ピアース, イドリス・エルバ

『エイリアン』のリドリー・スコット監督による『エイリアン』の序章とも思われるSF作品。

考古学者が古代遺跡で発見した古代人の絵画の情報を元に人類の起源解明のため宇宙船プロメテウスに乗り込みます。ただこのチームは大企業が集めたいわば民間チームで、雇い主(会社の持ち主)の依頼で方々から個性はぞろいの科学者や操縦士などが集められます。情報をもとに発見した惑星にたどり着いてまもなく人工的に作られた遺跡のようなものを発見。早速調査に向かいますがそこで無数の密封された砲弾のような筒や宇宙人の様な死骸などなど。。。なにやら開けてはいけない、見てはいけない、知ってはいけないことがどんどん起こり始め衝撃の真実が明るみに。。。

リドリー・スコット監督は『ブレードランナー』(1982)『グラディエーター』(2000)と『ハンニバル』(2001)などが有名です。特に『グラディエーター』は大好きな映画でした。当時初めて大型テレビをルームメイトと購入して最初に購入したDVDがこの映画でした。

余談ですが、「プロメテウス」とはギリシア神話に登場する神だそうです。その昔、怠慢な人間は全能の神ゼウスを怒らせ、ゼウスは人間から「火」を取り上げられてしまいます。それをプロメテウスが人間に返してあげるのですが、ゼウスにばれてしまい山の岸壁に張り付けの刑になったりと、人間寄りの神様だったようです。そもそもプロメテウスが人間を創造したという説もあるそうです。

映画前半はストーリーの設定の説明みたいのがダラダラと続きます。エイリアンの映画を見たことが有って映画がその流れを組んでいることを解ってないと多分途中で飽きてしまうのではという印象を受けます。。。後半も過去のシリーズに比べてハラハラ感が薄く。。。

エイリアンシリーズは1作目とジェームス・キャメロンが監督した2作目は傑作でした。今回の『プロメテウス』は映像とかは綺麗でしたけど、個人的には出てくる宇宙船とか乗員の装備とかを1~2作目の流れを意識したもっと無骨な(でもかっこよい)デザインとかだったら良かったなと思いました。



 エイリアン2の乗り物デザインはかっこよかった。まあ、今回の映画は民間企業の乗り物で、2作目は軍隊(っぽかった気がします)だからデザインとかも違うのでしょうけど。



でもあの頃のアメリカのSF物のデザインってよかった。

おすすめ ★★☆☆☆


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2013年4月5日金曜日

Movie: ツレがうつになりまして。 / 2013 #12 ★★★☆☆


ツレがうつになりまして。(2011)

監督: 佐々部清
脚本: 青島武
原作: 細川貂々「ツレがうつになりまして。」、「その後のツレがうつになりまして。」、「イグアナの嫁」
出演: 宮﨑あおい, 堺雅人 他

今年12本目の映画です。中々レビューも良かったですし、私の好きな宮崎あおいと堺雅人主演ということもあり借りてみました。

満員電車に毎朝揺られ、仕事ではクレーム処理の毎日といったストレスからツレ(主人のだんな、奥さんはツレと呼ぶ)がうつ病になってしまいます。連載を打ち切られてしまったなかなか売れない漫画家の妻のはる(宮崎あおい)とツレ(堺雅人)の闘病生活や周りの家族、同僚、知人などの取り巻きの様子を描く。このうつ病をきっかけに夫婦関係を見つめなおしツレとはるの「がんばらない」取り組みがはじまります。ツレを支えながら、はるも漫画家として書きたいことを書くということや、一人で生きているのではなく支えあって生きているということに気づき回復するだけでなく大きく心も成長していくお話です。

映画としてはまあまあ良くも無く悪くも無くというのが正直な感想ですがこの映画を見て、うつ病に対する考えや自分の抱いていたイメージ(偏見)が変わったと思います。映画の中の『割れなかったからここにある。割れなかったから価値があるんだ。」というセリフがこころに残ります。

おすすめ ★★★☆☆


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2013年4月4日木曜日

Movie: 素敵な金縛り / 2013 #11 ★★★★☆


今年11本目の映画です。


素敵な金縛り (2011)

監督: 三谷幸喜
脚本: 三谷幸喜
出演: 深津絵里, 西田敏行, 阿部寛, 中井貴一, 浅野忠信,
竹内結子 他

これは楽しいコメディ映画に出会えました。

妻の殺人容疑で逮捕された矢部五郎を弁護する駆け出しの弁護士宝生エミ(深津絵里)。被告人は殺人当日に宿泊していた山奥の旅館で金縛りにあっていたというアリバイ証言を立証するために、その旅館を訪ねるのですが同じ体験に合い、そこで戦国時代の落ち武者更科六兵衛(西田敏行)に遭遇します。意外に気さくで人懐っこい幽霊ですが、濡れ衣を着せられ打ち首になった経緯があるためこの被告人に同情し、法廷に出向きアリバイの証言をすることを約束します。幽霊が裁判で証言するという前代未聞の状況に世間も注目しますが。。。。

三谷幸喜監督の作品は初めて見ました。楽しいストーリーでユーモアもあり、どことなくまったりした進行具合など、とても楽しめる内容でした。また出演者も豪華。小さい役にも名の有る役者さんがふんだんに出演している点もすごいですね。でも豪華出演者に負けずにストーリーも構成もまとまりがありますしやっぱり面白い。

またしばらくしたら見直してもいいかもと思える映画、おすすめです。

おすすめ ★★★★☆




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