2013年3月29日金曜日
Book: 上杉謙信 / 2013 #6 ★★★☆☆
今年6冊目の本です。また歴史物です。しかもまたもや上杉謙信関連。
上杉謙信 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治 著
今回の作品は『上杉謙信』。タイトルどおり戦国時代の越後の英雄、上杉謙信についての小説です。
謙信の生い立ちや人生などを描いているというよりは、かの有名な「川中島の合戦」を中心に宿敵武田信玄との駆け引き、策略、心理戦などが書かれています。
特に川中島の合戦の詳細は細かく書かれているのは、部隊の編成や動き方、戦い方などの兵法に興味がある私にはとても興味深くとても楽しめる内容でした。
上杉謙信が好きな私は『天地人』(火坂雅志著)や『上杉謙信・景勝・直江兼続 軍神の系譜』(坂上天陽 著)なども読みましたが、この2冊の中では上杉謙信の「儀」を重んじる姿勢と生き方や「英雄」として圧倒的なカリスマ性で国を率いる姿を中心に描いてるように思います。今回の作品『上杉謙信』ももちろん上杉謙信の『儀』と『英雄・統率力』が描かれていますが、戦場での武田信玄との駆け引きや上杉謙信とその取り巻きの心情などが詳しく書かれている内容です。
武田信玄、上杉謙信の視点でこの歴史的な合戦の様子が書かれているのがとても興味深く一気に読んでしまいました。
今年は4月5~7日に甲府で行われる信玄公祭りに行きたかったのですが、残念ながら千葉でバイクキャンプイベントが有るので参加できず。。 8月後半に新潟県の春日山のふもとで行われる謙信公祭は是非行ってみたいです。
年末に買い込んだ歴史物の本は後数冊残っていますが次回あたりからは他のジャンルに変えてみたいと思います。
おすすめ ★★★☆☆
ラベル:
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吉川 英治,
吉川英治歴史時代文庫,
上杉謙信
2013年3月27日水曜日
Movie: ロボット / 2013 #8 ★★★★☆
今年8本目の映画です。久々にスカッとする面白い映画を見ました。
『ロボット』(原題:Enthiran、英題:The Robot, India 2010)
監督: シャンカール
脚本: マドゥハン・カーキ, シャンカール, スジャサ・ランガラジャン
原案: シャンカール
原作: シャンカール
製作: W・ハンスラジュ・サクセナ, カラニシ・マラン
出演: ラジニカーント(Rajinikanth), アイシュワリヤー・ラーイ(Aishwarya Rai)
インド発のSFアクションです。
10年間かけてバシー博士(ラジニカーント)が開発した超高性能人間型ロボット、チッティはバシー博士そっくりに作られていて次第に人間の感情をも学びバシー博士の恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)に恋をします。そんな中、超高性能ではありつつも中々思う様にロボットの評価を受けられず次第にバシー博士との仲も悪くなり、最後には解体をされてしまいます。バシー博士の恩師でもあるボラ博士は、自身もロボ作成をしているのですがうまくいかず、バシー博士が解体したロボットを回収し殺人マシーンとしてのチップを埋め込んでしまいます。殺戮マシーンとして復活したチッティはサナを奪うべく、また世間を制圧するために大暴れ。バシー博士はそれに立ち向かうべく戦いを挑みますが。。。
ラジニカーントはインドでは誰もが知っている映画スターだそうです。人口8億の国ですからね。国内で有名になるだけでもかなりの人から支持になりますよね。
アイシュワリヤー・ラーイは1994年のミス・ワールドにもなったとても美しい女優さんです。しかも73年生まれだからこの映画が作られた頃は30代中ごろ!?まったくその様には見えません。
ともかく笑いありアクションありでストーリーも中々良くおまけにミュージカルの要素もありとても楽しめました。インド映画をあまり見たこと無い私にはとても新鮮でした。CGがどちらかと言えば好きではない派の私ですが、この映画の特撮は面白い。とてもユーモアとアイデアが詰まっていますし、見ていて壮快!おすすめです。
もう3月下旬と今年もあっという間に1/4過ぎ去ってしまいました。1~2月にあまり時間がなかったのですが、iPhoneに借り手きた映画をダウンロードする方法を見つけたのでたくさん借りこんだ映画を通勤途中などを使って鑑賞しています。映画は目標の50本は超えるでしょうけど本はやっぱりきっついかも。もう少しお酒飲み歩きを控えて頑張らねば。
おすすめ ★★★★☆
『ロボット』(原題:Enthiran、英題:The Robot, India 2010)
監督: シャンカール
脚本: マドゥハン・カーキ, シャンカール, スジャサ・ランガラジャン
原案: シャンカール
原作: シャンカール
製作: W・ハンスラジュ・サクセナ, カラニシ・マラン
出演: ラジニカーント(Rajinikanth), アイシュワリヤー・ラーイ(Aishwarya Rai)
インド発のSFアクションです。
10年間かけてバシー博士(ラジニカーント)が開発した超高性能人間型ロボット、チッティはバシー博士そっくりに作られていて次第に人間の感情をも学びバシー博士の恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)に恋をします。そんな中、超高性能ではありつつも中々思う様にロボットの評価を受けられず次第にバシー博士との仲も悪くなり、最後には解体をされてしまいます。バシー博士の恩師でもあるボラ博士は、自身もロボ作成をしているのですがうまくいかず、バシー博士が解体したロボットを回収し殺人マシーンとしてのチップを埋め込んでしまいます。殺戮マシーンとして復活したチッティはサナを奪うべく、また世間を制圧するために大暴れ。バシー博士はそれに立ち向かうべく戦いを挑みますが。。。
ラジニカーントはインドでは誰もが知っている映画スターだそうです。人口8億の国ですからね。国内で有名になるだけでもかなりの人から支持になりますよね。
アイシュワリヤー・ラーイは1994年のミス・ワールドにもなったとても美しい女優さんです。しかも73年生まれだからこの映画が作られた頃は30代中ごろ!?まったくその様には見えません。
ともかく笑いありアクションありでストーリーも中々良くおまけにミュージカルの要素もありとても楽しめました。インド映画をあまり見たこと無い私にはとても新鮮でした。CGがどちらかと言えば好きではない派の私ですが、この映画の特撮は面白い。とてもユーモアとアイデアが詰まっていますし、見ていて壮快!おすすめです。
もう3月下旬と今年もあっという間に1/4過ぎ去ってしまいました。1~2月にあまり時間がなかったのですが、iPhoneに借り手きた映画をダウンロードする方法を見つけたのでたくさん借りこんだ映画を通勤途中などを使って鑑賞しています。映画は目標の50本は超えるでしょうけど本はやっぱりきっついかも。もう少しお酒飲み歩きを控えて頑張らねば。
おすすめ ★★★★☆
2013年3月21日木曜日
Movie: 天地明察 / 2013 #7 ★★★☆☆
今年7本目の映画です。
天地明察 (2012)
監督: 滝田洋二郎
脚本: 加藤正人、滝田洋二郎
原作: 冲方丁
出演者: 岡田准一、宮崎あおい 他
同名の原作 『天地明察』 (冲方丁著)が滝田洋二朗監督によって映画化された作品です。同監督は『おくりびと』でも有名ですね。
江戸時代の日本の正確な歴(カレンダー)を作るお話です。また主人公の歴を作る人、岡田准一演ずる安井算哲(後に渋川春海と改名するそうです)は歴の専門家というより数学が得意で天体が大好きな囲碁のプロだったという興味深い人物で、その生き方にとてもロマンを感じます。熱意と希望、そしてなにより人並み以上の探究心と努力。なんとも日本人の誇りと思える人物がいたものですね。
私は原作をまだ読んでないのですが、正直原作を見てからこの映画を見れば良かったと少し後悔しています。とても魅力的な人物と素晴らしい功績、それに歴史ノンフィクションと、いままで映画化とかされなかったのが不思議なくらいなです。
この映画の感想ですが、とても魅力的な人物と出来事を元にしているのにそこを活かしきれていない印象です。総合的には悪い映画ではないと思いますが、ちょっと長いかな。。。各エピソードが中途半端に長くなってしまっている感じで、まとまりにも欠けます。脚本がイマイチなのでしょうかね。でも、そのかわり時間をかけて各エピソードを映しているので、私のようにあまりこの時代の歴史的な知識がなかったりする人でも内容はとても分かりやすかったです。滝田洋二朗監督の『おくりびと』はまだ見たことが無いのですが、とてもいい作品と聞いているのでこの作品に対する期待度が高かったこともあるのでしょう。
もうひとつこの映画のしっくりこない点は演技です。特に主役と囲碁打つ坊主がなんか違和感があった(演技にしっくりこない)と思ったら、両方とも役者じゃなかった。あまり映画以外の日本の芸能には詳しくないので彼らについては知りませんでしたが、、、やっぱり映画は、特に主役や大事にな役回りはプロの役者、その中でもきちんと場数や経験がある役柄の幅がある人を選ぶのが大切かと思います。 別に岡田准一が悪い役者とは言っていません。とても二枚目で演技も上手かと思いますが、逆に二枚目・はつらつしすぎているのが、私の中にある安井算哲の学者的なイメージに合わないのかな。
宮崎あおいはやはりプロですね。この方のかわいらしくやわらかい表情と演技ははまる役を選ぶかもしれませんが、今回の作品のように歴史物の役柄が私はとても素敵で彼女の魅力をより引き立てると思います。とても好きな役者の一人です。
面白いなと思ったのが平助役のプロレスラー武藤敬司。セリフとかが多い訳ではないのですが中々いい味を出しているんですね。プロレスラーに詳しくないので見た後のそう知りましたが、知らないままであれば私の中では印象に残る役者さんでインプットされていました。
この時代、歴は朝廷が管理していたそうですが、それを変えるのはそうそう簡単ではなかったようです。朝廷に対して大和歴を完成させて挑むという過程や努力は感じ取られますが、やはり『歴』を作るには『時間』をかけなくては実証が出来ない。それも数年とかでなくて数十年っていう単位で。その長いスパンで変わっていく人間関係、気持ちの動きとかの描写は薄いです。
話がそれますが、この映画の内容をもっと凝縮してメリハリのある内容になれば、教育向けの映画にもなりそうですね。日本にはこんな凄い人もいたというのを、本で読むと地味な印象を受けるかもしれませんが、映画だと伝わりやすいかもしれません。
そういえば、中学生のころ学校主催で『おろしや国酔夢譚』(おろしやこくすいむたん, 1992)という映画を見に行きました。
わざわざ学年全員で映画館まで行って見にいったのはあの時が最初で最後でしたけど、その当時勉強嫌いでろくに本なども読まず、歴史など殆ど興味なしの私がこの映画の内容は鮮明に覚えているというのは、やはり映画マジックですね。若い頃見てよかった映画のひとつです。
今回の『天地明察』ですが、映画の作り自体には少々不満のあるものの、ストーリーはいいですし見て良かったと思います。勉強になりました。
おすすめ ★★★☆☆
2013年3月15日金曜日
Movie: 武士の家計簿 / 2013 #6 ★★☆☆☆
今年6本目の映画です。
武士の家計簿 (2010)
監督:森田芳光
脚本:柏田道夫
出演者:堺雅人,仲間由紀恵,西村雅彦,中村雅俊 他
武士の家計簿 『「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)で発刊された歴史学者磯田道史の著書が原作となっているノンフィクションです。
代々加賀藩の「御算用者」 (藩の会計係) を担っていた猪山家。その8代目の猪山直之がお家芸の「そろばん」を駆使し家計簿を付け膨大に膨らんだお家の借金返済に四苦八苦する様子やその家族たちを描いた作品。また幕末維新の混乱のなか「ソロバン侍」一筋の父に疑問を抱く息子との関係や困難を乗り越えていく姿も描かれています。
『南極料理人』『ゴールデンスランバー』などでほんわかしたキャラクターのイメージが強い堺雅人ですが、この映画もどことなくのんびりしたマイペース。ただソロバン侍、また父親として芯の強さもかもし出しているいい演技でした。
そして一番好きな女優の一人、仲間由紀恵。やっぱり美しい人ですね。演技力を超えて女性らしさや演じる役柄が伝わってきます。日本人女性らしさを持ち合わせているとても魅力的な方だと思います(たんなる熱烈なファン!?)。
今回の作品は実存する猪山家に残された記録を元に作られたノンフィクションで、当時の暮らしぶりなどを知るにはとても興味深いのですが、どちらかと言えば淡々とこの一家のお家事情を語ることが中心の内容でした。もうちょっとコミカルな内容を期待していたので少々残念(なんとなく映画紹介や堺雅人のイメージから勝手に期待していたのですが。。。)。せっかくいいキャスティングがそろっているので個人的にはもうちょっと観ていて楽しいテンションが保てる方が各役者さんたちの持ち味がストーリー引き立てたのでは。微妙に映画全体が暗い仕上がりになってしまっているような気がしますし、観ていてなんとなく物足りなさを感じてしまいました。
でも家計簿はつけようかなって思うようになります。
おすすめ ★★☆☆☆
武士の家計簿 (2010)
監督:森田芳光
脚本:柏田道夫
出演者:堺雅人,仲間由紀恵,西村雅彦,中村雅俊 他
武士の家計簿 『「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書)で発刊された歴史学者磯田道史の著書が原作となっているノンフィクションです。
代々加賀藩の「御算用者」 (藩の会計係) を担っていた猪山家。その8代目の猪山直之がお家芸の「そろばん」を駆使し家計簿を付け膨大に膨らんだお家の借金返済に四苦八苦する様子やその家族たちを描いた作品。また幕末維新の混乱のなか「ソロバン侍」一筋の父に疑問を抱く息子との関係や困難を乗り越えていく姿も描かれています。
『南極料理人』『ゴールデンスランバー』などでほんわかしたキャラクターのイメージが強い堺雅人ですが、この映画もどことなくのんびりしたマイペース。ただソロバン侍、また父親として芯の強さもかもし出しているいい演技でした。
そして一番好きな女優の一人、仲間由紀恵。やっぱり美しい人ですね。演技力を超えて女性らしさや演じる役柄が伝わってきます。日本人女性らしさを持ち合わせているとても魅力的な方だと思います(たんなる熱烈なファン!?)。
今回の作品は実存する猪山家に残された記録を元に作られたノンフィクションで、当時の暮らしぶりなどを知るにはとても興味深いのですが、どちらかと言えば淡々とこの一家のお家事情を語ることが中心の内容でした。もうちょっとコミカルな内容を期待していたので少々残念(なんとなく映画紹介や堺雅人のイメージから勝手に期待していたのですが。。。)。せっかくいいキャスティングがそろっているので個人的にはもうちょっと観ていて楽しいテンションが保てる方が各役者さんたちの持ち味がストーリー引き立てたのでは。微妙に映画全体が暗い仕上がりになってしまっているような気がしますし、観ていてなんとなく物足りなさを感じてしまいました。
でも家計簿はつけようかなって思うようになります。
2013年3月11日月曜日
Movie: ATM / 2013 #5 ★☆☆☆☆
今年5本目の映画は「シチュエーションスリラー」
ATM (アメリカ 2012)
監督: デビッド・ブルックス
脚本: クリス・スパーリング
出演: ブライアン・ジェラティデビッド, ジョシュ・ペックコーリー, アリス・イブ
華氏-5~-6度(摂氏-20~-21度)の真冬にパーティー帰りの若者がATMに立ち寄ったところに、何者かに大きな駐車場の一角にあるATM建物内に閉じ込められるというパニック系映画。最近ではシチュエーションスリラーという分類になるそうです。
映画は特に意外性のある展開やスリル感もなくヒネリのない内容です。最後には謎の男が次なる獲物のプラン立てみたいなのをチラつかせるという、なんとなく「続編もありまっせ」っていうエンディング。別に続編を期待させるのは悪くは無いですが、スリラー系の映画にはやっぱりヒネリを加えて観客が「えっ!」って思う意外性のある結末であれば次回作を観てみたいとは思いますが。。。最後までそれを期待していましたが見事に外れ、「これまさか次回作も作れるの??」というなんともテンションの下がる結末でした。
このシチュエーションスリラーと呼ばれるジャンルでは「CUBE」「SAW」などが有名ですね。両方とも初回作品は斬新で面白い映画でした。この手の映画の共通点は「シリーズ」化されていくとこでしょうか。大抵のシリーズ化される映画はハリウッドの営業の毒牙にかかりどんどんオリジナルのコンセプトも衝撃も新鮮さも薄れ、過去にちょっとヒットしたというだけのタイトルとブランドに頼ったつまらない物になってしまうのが残念です。「パラノーマル・アクティビティ」のような悲劇は二度と繰り返さないで欲しいですな。
最近見たこのシチュエーションスリラーでお勧めできるのは「デビル」(Devil 2010年 アメリカ)です。なかなかヒネリも効いていて最後までハラハラする映画でした。
今回の作品「ATM」はコンセプト的には面白そうでしたがもったいない仕上がりというのが個人的な感想です。次回作を作る際は是非もっとあっと驚かされるような展開を盛り込んで欲しいです。
おすすめ ★☆☆☆☆
2013年3月8日金曜日
Movie: 劔岳 点の記 / 2013 #4 ★★★★☆
今年4本目の映画です。
監督: 木村大作
協力監督: 多賀谷治
脚本: 木村大作, 菊池淳夫, 宮村敏正
原作: 新田次郎
出演: 浅野忠信, 香川照之, 松田龍平, 仲村トオル, 役所広司, 宮崎あおい 他
明治の後半に日本陸軍の陸地測量部という地図作成をするところから、柴崎芳太郎(浅野忠信)がいまだ誰も登頂したことのない劔岳の頂上を目指し日本地図の完成を指示されます。この前人未踏の山に対して、日本山岳会という一般人も同時期にチャレンジすることとなり、陸軍vs一般という競争になります。陸軍は昔ながらの装備(わらじとか)ですが、地元の有力な案内人、長次郎(香川照之)の元果敢に上り口を探し続けます。対する小島(中村トオル)率いる山岳会は欧州の最先端のテントなどの装備を駆使して陸軍測量部を追いかけます。
この映画で何より凄いのは綺麗な映像と自然の美しさです。撮影をしたのは木村大作監督という方だそうですが、さすが日本映画界を代表するカメラマン、映像の素晴らしさだけで感動してしまいました。CGに頼らず「本物の大自然」を撮るためにかなり過酷な撮影だったそうですが、観ている側としてもその大変さが伝わりますし、それゆえに心に残る画が沢山この映画では観られます。監督の妥協しないプロ意識、素晴らしいです。
プラス、山岳会の使っていたストーブ(料理用の携帯コンロ)に注目。彼らが使っていたのは「OPTIMUS (オプティマス) オプティマス NO.123R SVEA」というモデルで、これ、現在でも普通に販売されているですよ。しかもいまだに利用するファンも多い。100年以上使われている小型ガソリンストーブの神様的アイテムです。キャンプ・登山道具フェチの私にはたまりません。私はこのストーブは持っていないんですが物欲そそる今日この頃です。
作品も山登り好きにはたまらない作品ですし、アウトドアファンでなくても楽しめるストーリー。日本の自然、剣岳の美しさを堪能するだけでも十分に見る価値がある映画でした。
うかつにも私はiPhoneで観てしまったのですが(それでも映像はとても綺麗でした)、今度は改めて大画面で視聴しなくては。
おすすめ ★★★★☆
Book: 上杉謙信・景勝・直江兼続 軍神の系譜 / 2013 #5 ★★★☆☆
今年5冊目の本です (2013 Book #5)。また戦国物になってしまいました。
上杉謙信・景勝・直江兼続 軍神の系譜 (学研M文庫)
坂上 天陽 著
戦国時代でも一際強く、「儀」の心を貫くことで多くの人から暇でも崇められた上杉家。この作品「軍神の系譜」はその象徴でもあり戦乱の世にその名をとどろかせた上杉謙信、そしてその後継者候補の影虎と景勝、景勝の家臣 直江兼続を中心に、謙信がどのように影虎と景勝を扱っていたか、景勝・影虎の義兄弟の心境、また、どう直江兼続が家督争いとなった「御館の乱」で主君の景勝を後継者とするために邁進したかが描かれています。
上杉謙信は女性を絶って自ら軍神になりきっていた武将なので生涯奥さんも側室も居なかったため、姉の子供の景勝、そして宿敵北条家との和睦のために人質として上杉家に送られてきた影虎(北条氏康の七男)を養子に迎えていました。その後、影虎は景勝の妹と結婚してもいます。
私の好きな本で「天地人 (火坂雅志著)」という直江兼続を主人公にした作品があります。この本では容姿にも才能にも秀でた北条家からの養子である影虎と、無口だが儀の心が人一倍強い謙信の甥(謙信の姉の息子)でもあり養子となった景勝との家督争いという形で両者が対立します。両名とも上杉謙信を敬い父として慕っているが、上杉家を支える家臣達のそれぞれの思惑などもあり景勝方、影虎方と真っ二つに別れ、お互い「敵」として戦うこととなります。
今回の作品は、『天地人』とは違って、影虎は自分が北条家の人質という生い立ちを引け目に感じて、家中での自分の存在意義に悩む青年。景勝は、父である謙信を偉大な武将と認めつつも、謙信の「儀」の裏にあるドス黒い暗黒面に、自らの「儀」の精神との矛盾に悩みその結果、謙信を否定。この本では義兄弟同士である影虎と景勝は家督争いで対立するものの実際は心通じ合う関係という設定でした。
というように「天地人」と「軍神の系譜」ではかなり解釈がちがう設定でしたが、今回この作品を読んでみて、なるほど!と思うことも多く抵抗無く環境の違いを受け入れながら楽しく読めました。戦乱の中で育った武将にしては、この義兄弟の関係はちょっと甘すぎるような気もしないでもないですが、全体的に謙信、影虎、景勝、そして直江兼続の目線で上杉家の「御館の乱」に到るまで、そして家督争いがどのように終結したのかがとても詳しく書かれているのでとても興味深かったです。特に景勝の心境などは他の本より詳しく臨場感がありとても良かったです。
私は数年前から上杉謙信が好きで関連本などを読んでいます。きっかけは数年前の夏にバイクで訪れた新潟の春日山城で行われた「謙信公祭」。あまりその頃はそこまで戦国時代などは興味があったわけではないのですが、折角行くならと訪れる前に上杉謙信についての小説を読んでおこうとなり、そして読んでみたらこれがまた楽しい。この旅がいわゆる「戦国もの」が好きになるきっかけになるイベントでした。
祭りのメインイベントで、当時の出陣の儀式を再現する「武てい式」というのがあり、鎧兜を着た大勢の人たちが春日山周辺を行進したり、宿敵武田家との川中島の決戦を再現などは実際に火縄銃や騎馬などが観られて迫力満点です。面白いのはこのお祭りには甲府からわざわざ武田軍が参加するところです。4月の甲府で行われる「信玄公祭り」にも同様に越後から甲府に武者が出向き戦の再現をすると聞いていますので、この春は是非見に行ってみようかと予定しています。
上杉ファンには読み応えのある本なのでおすすめです。
おすすめ ★★★☆☆
上杉謙信・景勝・直江兼続 軍神の系譜 (学研M文庫)
坂上 天陽 著
戦国時代でも一際強く、「儀」の心を貫くことで多くの人から暇でも崇められた上杉家。この作品「軍神の系譜」はその象徴でもあり戦乱の世にその名をとどろかせた上杉謙信、そしてその後継者候補の影虎と景勝、景勝の家臣 直江兼続を中心に、謙信がどのように影虎と景勝を扱っていたか、景勝・影虎の義兄弟の心境、また、どう直江兼続が家督争いとなった「御館の乱」で主君の景勝を後継者とするために邁進したかが描かれています。
上杉謙信は女性を絶って自ら軍神になりきっていた武将なので生涯奥さんも側室も居なかったため、姉の子供の景勝、そして宿敵北条家との和睦のために人質として上杉家に送られてきた影虎(北条氏康の七男)を養子に迎えていました。その後、影虎は景勝の妹と結婚してもいます。
私の好きな本で「天地人 (火坂雅志著)」という直江兼続を主人公にした作品があります。この本では容姿にも才能にも秀でた北条家からの養子である影虎と、無口だが儀の心が人一倍強い謙信の甥(謙信の姉の息子)でもあり養子となった景勝との家督争いという形で両者が対立します。両名とも上杉謙信を敬い父として慕っているが、上杉家を支える家臣達のそれぞれの思惑などもあり景勝方、影虎方と真っ二つに別れ、お互い「敵」として戦うこととなります。
今回の作品は、『天地人』とは違って、影虎は自分が北条家の人質という生い立ちを引け目に感じて、家中での自分の存在意義に悩む青年。景勝は、父である謙信を偉大な武将と認めつつも、謙信の「儀」の裏にあるドス黒い暗黒面に、自らの「儀」の精神との矛盾に悩みその結果、謙信を否定。この本では義兄弟同士である影虎と景勝は家督争いで対立するものの実際は心通じ合う関係という設定でした。
というように「天地人」と「軍神の系譜」ではかなり解釈がちがう設定でしたが、今回この作品を読んでみて、なるほど!と思うことも多く抵抗無く環境の違いを受け入れながら楽しく読めました。戦乱の中で育った武将にしては、この義兄弟の関係はちょっと甘すぎるような気もしないでもないですが、全体的に謙信、影虎、景勝、そして直江兼続の目線で上杉家の「御館の乱」に到るまで、そして家督争いがどのように終結したのかがとても詳しく書かれているのでとても興味深かったです。特に景勝の心境などは他の本より詳しく臨場感がありとても良かったです。
私は数年前から上杉謙信が好きで関連本などを読んでいます。きっかけは数年前の夏にバイクで訪れた新潟の春日山城で行われた「謙信公祭」。あまりその頃はそこまで戦国時代などは興味があったわけではないのですが、折角行くならと訪れる前に上杉謙信についての小説を読んでおこうとなり、そして読んでみたらこれがまた楽しい。この旅がいわゆる「戦国もの」が好きになるきっかけになるイベントでした。
祭りのメインイベントで、当時の出陣の儀式を再現する「武てい式」というのがあり、鎧兜を着た大勢の人たちが春日山周辺を行進したり、宿敵武田家との川中島の決戦を再現などは実際に火縄銃や騎馬などが観られて迫力満点です。面白いのはこのお祭りには甲府からわざわざ武田軍が参加するところです。4月の甲府で行われる「信玄公祭り」にも同様に越後から甲府に武者が出向き戦の再現をすると聞いていますので、この春は是非見に行ってみようかと予定しています。
上杉ファンには読み応えのある本なのでおすすめです。
おすすめ ★★★☆☆
2013年3月1日金曜日
Movie: TED / 2013 #3 ★★☆☆☆
今年3本目の映画です。映画館に足を運んだのは今年初めて。
TED (2013年 米国)
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン
原案:セス・マクファーレン
製作:スコット・ステューバー
ナレーター:パトリック・スチュワート
出演者:マーク・ウォールバーグ、ミラ・キュニス、セス・マクファーレン
なかなかドタバタコメディ系は映画館に足を運んでまでは観ないんですけど話題になっていたので観て来ました。日本国内では厳しい評価が多いみたいですね。テディーベアーの人形が動き出して悪ふざけ的に暴れるコメディというイメージだけで見に行ったらつまらないと思います。
だいたい僕らの年代(30代半ば)から40代の方がコアなターゲットだと思います。映画の中では沢山この年代層が知っている映画とかアメリカのテレビドラマとかジョークとかが取り上げられる場面が多いです。
テディーベアーが動き出すという奇跡に世界中が注目するも、あまりに人気が出すぎて日本で言う一発芸人のようにすぐに忘れられてしまうのを「コーリー・フェルドマン」(Stand by Me, Goonies, 13日の金曜日などなど)とかになぞるのも映画好きにはにやりとさせられます。
まあ、びっくりしたのはナレーターが「パトリック・スチュワート」。あのスキンヘッドの似合う新スタートレックのジャン・リュック・ピカード艦長を演じてる役者です。最近ではX-menのProfessor Xとかで出演してもいますが、やっぱり高校生のころに見ていたスタートレックのピカード艦長のイメージですね。ちなみに「風の谷のナウシカ」の英語版ではユパの声優をしているそうです。
マーク・ウォールバーグも面白い経歴ですよね。もともとはRap系のバンド、マーキーマークだった人ですよ。私が中学後半、高校に入ったばかりくらいでしょうか、はやっていたのは。それが、いつのまにか映画俳優となっていていまやそちらの方がイメージが強いです。 割と好きな役者ですが、出る映画は個人的には好き嫌いが分かれます。個人的に良かったと思う映画は『Boogie Nights』と 『ディパーテッド』。それと最近の『ザ・ファイター』はまだ観たことがないのですが、是非見てみたい作品です。ちなみに兄のドニー・ウォルバーグも最近は役者のイメージ(シックスセンスとか)ですけど、この人も「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」だった人です。
この映画『TED』はかるーい内容ですし評価する云々というより週末ビールでも見ながら気楽に観るコメディです。映画館にわざわざ観に行くほどでもないかな。でも、なかなかキャスティングもいいです。下ネタやくだらなさを楽しむくらいの余裕で観れば楽しめます(私は割と好きです、こういうの)。
日本語吹き替えは有吉弘行がしているとのことなので、逆にそちらがどうなのか気になります。
おすすめ ★★☆☆☆
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