今年16本目の映画は前回に続きパリが舞台の映画です。とてもいい映画です。
最強のふたり (原題: Intouchables 2011, France)
監督: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
脚本: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
製作: ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ, ヤン・ゼノウ, ローラン・ゼイトゥン
出演: フランソワ・クリュゼ, オマール・シー 他
頸髄損傷で体が不自由なパリに住む富豪、フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、その介護人となった貧困層の移民の若者ドリス(オマール・シー)との交流をコミカルに描いたドラマ。
実際に仕事をするのではなく失業保険の受給だけの目的で就職活動をしていたドリスはフィリップの介護の仕事に応募するとなぜか合格してしまいます。周囲からの経験もなく身元も良くわからないドリスの採用に対する反対をよそに、障害者としてではなくぶっきらぼうだが人間として接してくれるドリスにフィリップは信頼を寄せていき、次第に二人やフィリップの周りのスタッフもドリスの陽気な性格に親しみを感じていきます。
ハリウッドや邦画にはないフランス映画の独特の雰囲気がとても新鮮でした。とても面白く心動かされるストーリーや演出に感動しましたし音楽も素晴らしいです。
しいて言わせてもらうと、日本語の題名がなんとも。。。 原題の[Intouchables]から想像するに、大富豪と貧困層といった普段はふれ合うことのない社会的な壁をイメージさせます。階級だけではなく、年齢、人種、文化的にも非対称な主人公二人がその壁を乗り越え友情を築くところがストーリの良さだと感じています。とはいえ、うまくそういったニュアンスを題名に反映させる翻訳は難しいですね。原題そのままの方が良かったのかな。映画を見た後にその題名について考えてみるというのも楽しいものです。
この映画の前にウッディアレンの『ミッドナイト・イン・パリス』を観ていて、たまたまパリを舞台とした映画が続きましたが、とても良い映画を2本も見られたとは、今週はとても良い週です。
特にこの『最強のふたり』、いい映画です。良さを説明するよりも観て頂いきたい一本ですしここ最近見た映画では一番素晴らしかったです。
おすすめ ★★★★★
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