今年4本目の映画です。
監督: 木村大作
協力監督: 多賀谷治
脚本: 木村大作, 菊池淳夫, 宮村敏正
原作: 新田次郎
出演: 浅野忠信, 香川照之, 松田龍平, 仲村トオル, 役所広司, 宮崎あおい 他
明治の後半に日本陸軍の陸地測量部という地図作成をするところから、柴崎芳太郎(浅野忠信)がいまだ誰も登頂したことのない劔岳の頂上を目指し日本地図の完成を指示されます。この前人未踏の山に対して、日本山岳会という一般人も同時期にチャレンジすることとなり、陸軍vs一般という競争になります。陸軍は昔ながらの装備(わらじとか)ですが、地元の有力な案内人、長次郎(香川照之)の元果敢に上り口を探し続けます。対する小島(中村トオル)率いる山岳会は欧州の最先端のテントなどの装備を駆使して陸軍測量部を追いかけます。
この映画で何より凄いのは綺麗な映像と自然の美しさです。撮影をしたのは木村大作監督という方だそうですが、さすが日本映画界を代表するカメラマン、映像の素晴らしさだけで感動してしまいました。CGに頼らず「本物の大自然」を撮るためにかなり過酷な撮影だったそうですが、観ている側としてもその大変さが伝わりますし、それゆえに心に残る画が沢山この映画では観られます。監督の妥協しないプロ意識、素晴らしいです。
プラス、山岳会の使っていたストーブ(料理用の携帯コンロ)に注目。彼らが使っていたのは「OPTIMUS (オプティマス) オプティマス NO.123R SVEA」というモデルで、これ、現在でも普通に販売されているですよ。しかもいまだに利用するファンも多い。100年以上使われている小型ガソリンストーブの神様的アイテムです。キャンプ・登山道具フェチの私にはたまりません。私はこのストーブは持っていないんですが物欲そそる今日この頃です。
作品も山登り好きにはたまらない作品ですし、アウトドアファンでなくても楽しめるストーリー。日本の自然、剣岳の美しさを堪能するだけでも十分に見る価値がある映画でした。
うかつにも私はiPhoneで観てしまったのですが(それでも映像はとても綺麗でした)、今度は改めて大画面で視聴しなくては。
おすすめ ★★★★☆
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